三朝温泉は「ラジウム泉」として知られる小さな温泉街で、川沿いに宿と共同浴場が並んでいます。観光地としては派手さがない分、小学生連れでも人の多さに疲れにくいのが正直なところの印象です。
ただ、大浴場デビューがまだの子や、周囲の目が気になる年齢の子を連れていく場合、宿選びで迷う方は多いはずです。そこでこの記事では、三朝温泉を歩く定番ルートと、家族風呂や送迎バスなど子連れに配慮のある宿をあわせて紹介します。
宿を選ぶ基準と6軒の比較
三朝温泉の宿は、大浴場中心の宿と、家族風呂を備えた宿とで過ごし方が変わります。小学生と一緒なら、まずは家族風呂の有無を見てから、泉質や食事の内容で絞り込むのがおすすめです。
下の表は、今回紹介する6軒の温泉・客室、食事、配慮ポイント、評点をまとめたものです。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| 旅館大橋 | 洞窟風呂のある露天風呂、ナトリウム塩化物泉 | 記載なし | 国登録有形文化財の建物 | 風呂4.6 |
| 橋津屋 | 家族風呂「檜の湯」「槙の湯」、自家源泉かけ流し大浴場 | 鳥取牛フィレステーキ会席 | 家族風呂で周囲を気にせず入浴できる | 夕食4.69 |
| 清流荘 | 家族風呂、ジャグジー付き大浴場 | ラジウムコーヒー無料サービス | 送迎バスあり | 風呂4.63 |
| 後楽 | 大浴場、ラジウム温泉 | 記載なし | バーラウンジあり | 夕食4.3 |
| 渓泉閣 | サウナ付き露天風呂、単純弱放射能泉 | 旬の味を愉しむ会席 | 全室禁煙ルームあり | 朝食4.33 |
| 桃園館 | 露天風呂、ナトリウム塩化物泉 | 記載なし | バーベキューガーデンあり | 朝食4.2 |
家族風呂を予約制で使える宿は、この6軒のなかでは橋津屋と清流荘の2軒だけです。小学生と一緒に周囲を気にせず湯船に浸かりたいなら、まずこの2軒を候補に入れるとよさそうです。
半日で回れる定番ルート、1日でじっくり回るコース
三朝温泉の街並みは、川沿いの遊歩道を歩けば端から端まで見渡せるほどのコンパクトさです。半日で回るなら、到着後に共同浴場のあるエリアを散策し、昼食をはさんで宿にチェックインする流れが無理がありません。
1日かけるなら、午前に川沿いの散策と休憩、午後に周辺の景色を楽しむ時間を足し、夕方は早めにチェックインして宿の温泉でゆっくり過ごすのがおすすめです。
- 到着後:まずは川沿いを歩いて雰囲気に慣れる
- 昼前後:休憩を挟みながら街並みを見て回る
- 夕方:早めにチェックインし、宿の風呂でひと息つく
小学生は歩き通しだと途中で飽きてしまうので、こまめに座って休める場所を挟むのがコツです。宿にチェックインする時間を早めに設定しておけば、疲れてぐずり始める前に温泉へ入れます。
雨の日や真夏の日中は、屋外を歩く時間を短くして、宿の館内でゆっくり過ごす時間を長めに取るのが現実的です。宿によっては大浴場のほかに家族風呂やラウンジがあるので、外を歩かなくても過ごせる時間帯を用意しておくと安心です。
家族で泊まりたい三朝温泉の宿
国登録有形文化財の廊下を歩ける「旅館大橋」

旅館大橋は、国登録有形文化財に指定された建築物を含む宿です。公式サイトによると「鳥取県三朝温泉、旅館大橋は国登録有形文化財に指定された建築物を含む非常に希少価値の高い旅館です」とのことで、正面玄関や廊下の雰囲気そのものが見どころになっています。
風呂は洞窟のような造りの露天風呂を含む天然温泉で、泉質はナトリウム塩化物泉。効能として動脈硬化や疲労回復、神経痛が挙げられています。届いている口コミには「洞窟みたいなお風呂」という表現があり、大人だけでなく子どもも珍しがりそうな造りです。
評点は風呂が4.6と8項目のなかでいちばん高く、次いで夕食が4.63。小学生には少し落ち着いた雰囲気の宿ですが、廊下を歩くだけでも旅の思い出になりそうです。最安値の目安は14,300円(2026年9月時点・2名1室の目安)です。
貸切の家族風呂が2種類ある「橋津屋」
木造りの宿として知られる橋津屋は、今回の6軒のなかで小学生連れにいちばん向いていると感じた宿です。理由は単純で、貸切の家族風呂が2種類あるからです。
食事については、公式サイトの案内では「冬の味覚の王者かにをはじめ、山陰の豊富な山海の幸をご堪能ください」とも紹介されています。寄せられている口コミには「子供も大喜びでした」という一文があり、実際に子連れでの滞在で満足度が高かったことがうかがえます。
評点は夕食が4.69、朝食が4.65と食事関連が高め。サービスも4.59と高水準で、口コミ数は557件と6軒のなかでもっとも多く集まっています。
山峡の貸切露天が人気「清流荘」
三徳川沿いに建つ清流荘も、家族風呂を備えた宿です。公式サイトによると「露天風呂や大浴場、家族風呂、サウナ、水風呂など多彩な湯処で、透きとおる湯ざわりのやさしさをこころゆくまでお愉しみください」とのこと。泉質はラジウム温泉で、効能は動脈硬化、外傷、痛風です。
チェックアウト前に「ラジウムコーヒー」の無料サービスがあるプランもあり、素泊まりで17,600円(2026年9月時点・2名1室の目安)から。子連れだと朝の身支度がバタつきがちなので、こうした一息つけるサービスはありがたいところです。
評点は風呂が4.63、サービスが4.46。口コミ数は1,018件と6軒中もっとも多く、街なかでも人気の宿であることがうかがえます。倉吉駅・高速バス三朝温泉口までの無料送迎もあり、車を持たない家族でも移動の負担が少なくて済みます。
コスパ重視の素朴な宿「後楽」

後楽は、公式サイトの素材が取得できていない宿ですが、楽天APIの値だけでも子連れの休憩先として十分に検討できます。バーラウンジや大浴場、宴会場を備え、全室無料Wi-fiが完備されています。
泉質はラジウム温泉で、効能はアトピー・湿疹、リウマチ・神経病、高血圧。評点は夕食が4.3ともっとも高く、次いでサービス、料理面の満足度がうかがえます。他の宿に比べると立地の評点が4.05とやや控えめですが、価格面では選びやすい部類に入ります。
静けさに包まれる湯宿「渓泉閣」

渓泉閣は、公式サイトの言葉を借りると「澄んだ湯に身をゆだねると、からだの奥から静かにほどけていく」宿です。サウナ付きの露天風呂があり、泉質は単純弱放射能泉(単純弱ラドン泉)、効能は疲労回復、関節痛、高血圧とされています。
料理は「季節の恵みを生かし誰もが心ゆくまで味わえる食の一時」と紹介されており、実際のプランでも「美味探訪!少し軽やかに旬の味を愉しむ平日限定特別プラン」が34,400円(2026年9月時点・2名1室の目安)で用意されています。
評点は朝食が4.33、風呂が4.26。全室禁煙ルームがあり、ゲームコーナーも備えているので、街を歩き疲れた小学生が館内で少し体を動かす時間にも使えそうです。
源泉かけ流しの湯治宿「桃園館」

桃園館は「源泉100%かけ流しの湯治の宿」を掲げる宿です。公式サイトによると「800年以上にわたり湯治の地として親しまれてきた三朝温泉。桃園館では源泉100%かけ流しの湯を、趣の異なる浴槽でお楽しみいただけます」とのこと。
泉質はナトリウム塩化物泉、効能は慢性消化器病、皮膚病、美肌効果。庭園を眺めながらのバーベキューが楽しめる食事スタイルもあり、公式サイトの紹介では「朝食・庭園バーベキュー」というメニュー構成が案内されています。
評点は朝食が4.2、風呂が4.05。6軒のなかではやや控えめな数値ですが、最安値の目安は4,320円(2026年9月時点・2名1室の目安)と、他の宿に比べて予算を抑えやすいのが特徴です。
心温まる接客とお料理に癒やされる「三朝温泉 木造りの宿 橋津屋」
家族旅行で大切にしたいのが、スタッフの方との触れ合いや食事の満足度ですよね。口コミ評点4.4(577件)と高い評価を得ている「三朝温泉 木造りの宿 橋津屋」は、そんな家族連れの願いを叶えてくれる温かな宿です。
実際に宿泊された方からは、心温まる接客への感謝の声が寄せられています。ある投稿では、3歳のお子様と一緒に宿泊した際、食事や布団の面でご厚意をいただいたエピソードも紹介されており、小さなお子様連れでも安心して過ごせる雰囲気が伝わってきます。また、夜・朝ともに食事が美味しいと評判なのも、旅の楽しみを大きくしてくれるポイントです。
さらに、タバコを吸うご家族にとっても嬉しい設備が整っています。喫煙可能な客室があるため、「夫が煙草を吸うので、喫煙できる部屋があったのがまず有り難かった」という声もあり、家族それぞれの過ごし方を尊重してもらえる環境が魅力です。
アクセスは、JR倉吉駅から日ノ丸バスに乗車し「三朝温泉」で下車後、徒歩3分と非常にスムーズ。最低料金は7,700円からとなっており、三朝温泉での滞在を検討されている方にぜひ候補に入れていただきたい一軒です。なお、倉吉駅への送迎サービスは行っていないため、バスの時間を事前に確認しておくと安心でしょう。
三朝温泉までのアクセスと駐車場
三朝温泉へは、倉吉駅からバス20分ほどで到着します。中国道の院庄ICから国道179号線を経由するルートもあり、車での移動でも大きく迷うことはありません。
宿によっては駐車場が用意されているところが多く、6軒とも「駐車場あり」の記載があります。車移動なら、荷物の多い子連れでもこまめに車に戻って休憩できるのが利点です。
小学生連れでよくある疑問
まとめ
三朝温泉は、大きなテーマパークがあるわけではない分、家族でゆっくり過ごすための温泉街です。歩く距離を欲張らず、家族風呂のある宿を軸に選べば、小学生連れでも無理のない旅程が組めます。
宿選びに迷ったら、まずは表の「配慮ポイント」欄を見比べてみてください。同じ三朝温泉でも、宿ごとに家族への向き合い方はけっこう違います。
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